2021年11月06日
2021年10月28日
この本は難経と言っておよそ3000年以上前に書かれた
鍼灸治療のバイブルだと思いますが、漢文は難しく
なかなか読めないので、解説書で勉強しています。
この難経は1難から81難まで鍼灸治療の仕方を詳しく
書かれていて臨床の立場からとて重要な治療法則になります。
中でも難経69難は「虚するものはその母を補い実するものは
その子を寫せ」と述べられていますが、鍼灸経絡治療において
代表的な治療法則が述べられています。
人間のからだには14の経絡とその上に361のツボが
ありますが、14の経絡はすべて我々の五臓六腑に関係してる
で足から始まる経絡が6本と手から始まるのが6本と
からだの正中線と背中にそれぞれ2本で14の経絡になります。
わかりやすくいうと経絡はJRの各線でツボは駅になります。
例えば足の厥陰肝経は肝臓に関係してる経絡ということに
なりますので、望診(顔色や艶をみる)や聞診(声の強弱や高さを聞く)
また人の臭いをかぐたとえば(肺の弱ってる人は生臭い)
問診(主訴や症状を尋ねて食欲、睡眠、大便などを聞く)
そして脈診(両方の手首の脈の状態を診る)や切診(経絡の部分を触診)
そして経絡の虚実状態を把握して主に鍼灸を用いて治療に
導く伝統医術になります。
私は、鍼灸をはじめて40年以上たちますが
東洋医学は奥が深い自然医学だと思いますので
まだまだ未熟者で研鑽していかないと・・・と思ってます。
やはり生涯学習ですね!(^^)!
2021年09月27日
2021年08月16日
この8月のお盆の季節にこんなに雨が降るのは皆さん経験がないと思います。
長崎県も雲仙市で土砂災害が報じられて本当に驚きました。
亡くなられた方には謹んでお悔やみ申し上げます。
さて梅雨時のように雨が続くと湿度が高くなり 水はけが悪くなります。
東洋医学では水毒と言って膝に水が溜まって痛い人やまた
神経痛では座骨神経痛やリュウマチなどの持病を持ってる方は
症状が悪化しやすいと言われてます。
漢方薬では防己黄耆湯や五苓散などを使いますが
鍼灸 経絡治療では「水穴」と言って曲泉(きょくせんや陰谷(いんこく)
などのツボを使います。
実際この時期は冷たいものを飲んだり、クーラーで冷やしすぎて
腰痛や関節の痛みなどを訴える方は多いと思います。
皆様もシャワーだけでなくお風呂でからだを温めることも大切だと思います。
2021年07月26日
2021年07月14日
2021年07月07日
今の梅雨時は各地で雨の被害がでていて大変ですね。
東洋医学では病気の原因を外因、内因、不内外因としています。
中でも外因は 風 寒 湿 燥 火(暑)が原因とされていますので
この時期は湿度が高いので湿邪が病の一因になっていて水分の代謝
がうまくできずに例を挙げると神経痛、リュウマチ、膝関節の痛み
などの症状を持病として持っている人は悪化しやすくなります。
実際の治療の中では腎虚証の人がわりと多くて腰痛を訴える人が
結構おられて おへそから下の症状がでてきて、
腰が重だるい、疲れが抜けない 眠りが浅い、耳鳴りがある等など・・・
私の治療は腎虚を補うツボ 尺沢や陰谷などにやさしい補の鍼を
して腰背部は気持ちの良い温灸や知熱灸など行います

この知熱灸は、温かくなった時にとるお灸ですのでとても気持ち良いお灸です。
また腎虚というのは年とともに腰から下が弱りますので
足裏の湧泉という土踏まずのツボの刺激も良いと思います。
食べ物は黒い食べ物でのり、わかめ 黒豆 ひじきなど食べると
良いと言われてます。ぜひお試しください。

東洋医学では病気の原因を外因、内因、不内外因としています。
中でも外因は 風 寒 湿 燥 火(暑)が原因とされていますので
この時期は湿度が高いので湿邪が病の一因になっていて水分の代謝
がうまくできずに例を挙げると神経痛、リュウマチ、膝関節の痛み
などの症状を持病として持っている人は悪化しやすくなります。
実際の治療の中では腎虚証の人がわりと多くて腰痛を訴える人が
結構おられて おへそから下の症状がでてきて、
腰が重だるい、疲れが抜けない 眠りが浅い、耳鳴りがある等など・・・
私の治療は腎虚を補うツボ 尺沢や陰谷などにやさしい補の鍼を
して腰背部は気持ちの良い温灸や知熱灸など行います
この知熱灸は、温かくなった時にとるお灸ですのでとても気持ち良いお灸です。
また腎虚というのは年とともに腰から下が弱りますので
足裏の湧泉という土踏まずのツボの刺激も良いと思います。
食べ物は黒い食べ物でのり、わかめ 黒豆 ひじきなど食べると
良いと言われてます。ぜひお試しください。
2021年06月03日
東洋医学は「治 未病」という言葉がありますが
自覚症状がない病を治すということですが、昔は
四診(望、聞 問 切)によってからだの状態を
診ることによって病みかけている人や 病む前の人を
治していたということです。いわゆる顔色やつやをみて
声(強弱や声の高さなど)の状態を聞いたり、臭いを
嗅いだり(例えば肺がんの人は生臭い)問診をしたり
脈診(脈の状態で例えば沈弦の脈は腰痛のある人とか
沈数沈んで早い脈は下痢してるなどなど)をすることに
よって病の状態を察知してました。
これは韓流ドラマの馬医やチャングムの誓いなどの中でも
見ることがあったとおもいますが病気の予後もしっかりと
診ていました。人が亡くなる前に表す七死の脈で生死を
みていたといわれてます。屋漏の脈,沸ふつの脈など
7種類の脈も診ていました。
従って東洋医学はある意味予防医学だと言えると思います。
2021年05月26日
東洋医学 古書に素門という医学書がございますが
その中に「平人気象論」(脈診法)ということがかいてあります。
平人とは健康な人の意味で一つは平人の脈拍数と呼吸数の関係と
もう一つは季節と調和した脈かどうかで 呼気に二拍、吸気に二拍
呼気と吸気の間に一拍するのが健康人の脈で多ければ熱 少なければ冷えが原因。
季節の脈は 春の脈は微弦を平とし、夏の脈は微洪(溢れるような脈)を平として
土用の脈は軟弱を平として秋は微毛(浮いて力のない脈)そして
冬の脈は微石(すこし沈んだ脈)が健康な人の脈の状態としたのである。
人間も自然界に生かされていることから自然や季節の変化に
合っているような人が健康な人と言ってます。ですから例えば夏に
冬のような脈を打ってる人は病脈といってどこが病んでるかを見つけるわけです。

