一般に皆さんは鍼灸とか漢方は痛みを和らげたり
風邪をひいたときの葛根湯の様に症状を改善する
イメージをお持ちだと思いますが、もともと病気の
予防としてといかにしたら健康で長生きできるかが
大きな目的だった思われます。例えば漢方薬で八味丸は
中高年の保健薬として用いられて、鍼灸では王様や陛下
の健康維持や病気の予防の目的で施術されていたようです。
私は鍼灸師としての立場から鍼灸施術は痛みの緩和だけではなく
からだの気血の調節と陰陽のバランスを整えることによる
病気の予防を主たる目的として自然の季節の変化に体が
調和して生かされているかを脈診や腹診などで把握して
施術を行う 言ってみれば鍼灸は養生法だと考えます。
素門という古医書に「平人気象論」には
平人(健康な人のこと)は)「春の脈は微弦を平とする」
と書かれていますか、春に健康な人は少し弦脈を
打ってる人を言ってるようですので元気な人は
春夏秋冬の季節に調和して生きてる人と位置ずけました。
季節の脈は春は弦脈、夏は洪脈、秋は毛脈冬は石脈
ですから、人間も自然に生かされている以上季節によって
からだも変化をするのかもしれません。
東洋医学はある意味深いと思います。