鍼灸経絡治療(けいらくちりょう)の脈の見方は両方同時にとります。
手首に近い方から寸関尺として左は寸が大腸、肺 関が胃、脾、尺を三焦、心包
右の寸は小腸、心 関を胆嚢、肝臓、 尺を膀胱、腎臓として五臓六腑として診ます。
脈の状態も七表、八裏、九動の脈状で24種類有りまして季節の脈を
春は弦脈、夏を洪脈、秋を毛脈、冬を石脈としています。ですから
ある程度元気で健康な人は季節の脈の状態に合せて打ちますので、
人間も季節の変化に応じて自然に生かされていると思います。
そして例えば腰痛の場合は沈弦(沈んで弦楽器の弦のような脈)を表わしますし
下痢をしたときは沈数(沈んで早い脈)を打ちますしまた風邪の時は濇脈(しょくみゃく)
拍動が滑らかではなくつまづいた様な脈になります。
ほんの一例を示しましたが、東洋医学の経絡治療の脈診は奥が深いです。
昔から脈診3000人と言われて3000人診たら少しは分かると教えられました。
私もまだまだ未熟者ですがこれからも精進していきたいと思います。