
暦の上では大寒を過ぎましたが
この頃昼は少し暖かい日が続いています
東洋医学の古医書「素問」の「平人気象論」
に春の脈は微弦を平とすると書かれていますが
平人とは健康人の意味で一つは脈拍数と呼吸数の
関係でもう一つは季節と調和した脈かどうかです。

夏の脈は草木が葉をつけて垂れさがるので
微洪(鈎)の脈を平とする。
秋の脈は微毛を平とする
冬の脈を微石を平とすると書かれています。
微と言うのはややとか少しという意味があります。
確かに今は冬で寒いので陰気が多く
脈は沈みがちになるので石脈と言ったようです。
確かに今の時期に患者さんの脈を診ると殆どが
沈んで石脈を打ってますので納得がいきます。
もしも風邪やインフルになって熱があれば
当然ポンポンと浮いた脈になりますので
冬に浮いた脈を表すときは病気を意味します。
ですので平人の脈は柔らかな季節の脈を
打ってる人は元気な健康人になります。
季節の脈を打つという事は季節に調和してる
ということになりますので東洋医学独特の
大変おもしろい重要な考え方になると思います。
