人間は自然に生かされていますので春夏秋冬 季節の変化に応じて
からだも変化していると東洋医学では考えられています。それを確認する方法は
脈の状態を脈診によっ手判断します。例えば今は季節が春なので健康な人は
弦脈で弦楽器の上に触れた様な脈でやや弦で微弦の状態を言ってます。
夏は洪脈 緑が生い茂って溢れるような脈、秋は毛脈 冬は寒いので石脈
という様に季節の変化に脈の状態も変化します。なので
もし夏に冬の脈 石脈(沈んだ脈)を打てば、病気の状態も悪いと言えます。
従って私が患者さんの脈を診るときはこの脈状をしっかりと診るようにしてます。
脈の種類も24種類あるので見分けていくのは大変ですが、そこが不思議で
面白いところです。例えば腰が痛い人は沈弦の脈を打ちやすいし
風邪をひいたときは、濇脈 下痢のときは沈数 沈んで速い脈を打つことがあります。
しかしながら今は文明の進化で夏は冷房 冬は暖房と生活様式も変ってますので
生活近況や食生活などを考慮して脈診をいけません。
ですから私の鍼灸経絡治療はできるだけ季節の脈に近づける様に施術してます。