2018年09月09日

鍼灸経絡治療の神髄について

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東洋医学鍼灸はあらゆる病気の原因を

「精気の虚」によって起きると考えてます。

精気とは肝、脾、肺、腎などに宿る気の

精微なるもので先天の気の元になるもの

と言われてます。例えば鼻の蓄膿症の

場合を例にとりますと、膿を取り除くだけ

では、また膿が溜まりやすくなるので

いわゆる化膿機転を治さないと根治しません

そのために鍼灸によって肺と脾の精気を補う

事で化膿しにくくなる身体にしていくことが

治療の大きな目的になると思います。これが

いわゆる本治法と言うことになります。

頭痛でも痛いときに鎮痛剤を飲めば痛みは楽になりますが

その痛みがどこから来ているのかを診てその原因

をつかんで関連している精気の虚を補うことが

本治法で、痛みを和らげるツボ経渠(けいきょ)

などに鍼をすることを標治法と言います。

でも我々人間は誰でも早寝早起きをして腹八分目

を守り心も安定していつも聖人君子のような生活を

している方は少ないと思います。

ですから病気をしない予防とか病気をしても

今以上に悪くならないようにしていくときに

鍼灸経絡治療がその威力を発揮すると思います。

もちろん世の中には難しい国が認める難病も

ありますので、すべて鍼灸経絡治療が病気を

治すとは言いませんが、身体全体のバランスを

脈診や腹診などで証を決めて精気の虚を補う治療

は、病気の予防医学にもお役に立てると思います。

昨日も家内が薬局から帰ってくるなり「つかれた」

「ぐったり疲れた」というものですから脈を診たら

腎虚証だったので腎の精気を補う鍼をしたら本当に

元気になってくれましたので良かったと思います。

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posted by てるお鍼灸院 at 12:35 | ◆ 鍼灸治療とは