季節の脈について簡単にご説明しましたが
今度は、患者さんの脈状を診る事によって
その方がどんな症状なのかを予測して問います。
例えば「沈弦の脈」を診たときには腰痛や
座骨神経痛になってることが多いです。
この場合脈が沈んでいてあたかも弦楽器の弦に
触れた様な脈の状態を言います。
また風邪のときには濇脈(しょくみゃく)という
脈状を表します。この脈は細く遅い脈で拍動が
なめらかではなくつまづく様な感じがあります。
このように症状によって様々な脈状を表します。
ですから東洋医学の脈診は脈拍を測るのでなく
脈の状態を見極めて治療をしていくやり方になります。
脈は正直にその人の状態を表していることになります。